NTTデータの研究開発

研究開発の基本

NTTデータでは、お客様の視点に立ち、社会とビジネスの課題に基づいて近未来の展望とそれを裏付ける技術トレンドの調査検討を行って、公表しています。
これを経営戦略に組み込み、将来に向けた技術開発とお客様との共創に繋げます。

政治や経済や技術動向分析を行い、それに加え国内海外のグループ企業や研究所、さらには各分野の専門家のインタビューを元に情報収集し、議論しています。
これらを元にして、社会とビジネス領域での重要課題や革新技術を抽出し、策定します。

インターネット時代の中で

NTTでは昔は電話時代すべて自分たちで決めることが出来、高い値段の電話交換機を開発しても、事業会社はそれを使うのが当たり前という流れでした。
しかしインターネットの技術が発展し、技術は米国が牽引し、交換機は安価な企業の製品に変わり、その中で研究開発し、自社のサービスを組み立てています。

このような状況の中で、NTTではインターネットのインフラではなく、各種サービス開発にウエイトを移動させています。
その中で研究者の役割は以下の6つに定義付けされています。

・短期目標のプロダクト開発
・競争力あるエンジンの開発と、オープンイノベーション
・根本的変革に値する中長期の研究開発
・世界を革新する先進技術開発
・技術コンサルタントとサポート
・計画業務による機能の推進と支援

この6つの役割で、サービス開発サイクルの時間短縮と、グローバルビジネスの展開へ繋げます。
ただまだ本格的に定義の実現はできておらず、たとえば同じ領域の研究でも3箇所に分かれて行っています。
企業として大きく世界に展開しているだけに、これから連携というのは今以上に大事になってきます。

NGN

研究開発の能力こそが、競争力と成長力になると考えています。
特に海外からも注目されている研究開発項目がNGNであり、それは次世代ネットワークのことです。
多様な通信サービスに最適な形で対応するために、ベストエフォードに加えて、品質確保型の優先クラスを備えています。
リアルタイムの通信や映像のような緩やかなリアルタイムの必要な通信のためのものです。

そしてNGNには回線ごとに割り当てられた発信者IDチェックなどのセキュリティと、シンプルなネットワークなどの信頼性を備えています。
特定のエリアに通信が集中した場合は、トラフィックコントロール機能も備えています。

また誰もが自由に創造していけるように、3つのインターフェースを規定して、仕様を公開しています。
これによって異業種などと新サービスなどの取り組みを行えるのです。
このNGNはまだ世界で誰も手がけておらず、いかにしてサービスを展開していくかという点も注目を集めています。