山崎製パンの研究開発

2つの研究

ヤマザキ製パンでは中央研究所があり、大きく分けて2つの研究開発を行っています。
製品に直結した研究開発と、新しい素材を開拓する基礎研究です。

たとえばフレンチトースト用のパンの開発というと、食材パンが条件を満たしているかを分析し、足りない部分はどのように補うかを考案します。
フレンチトーストに使用するには、卵などを吸いやすいパンでなくてはならず、同時に焼いても崩れないように生地が強くないといけません。

これを研究所の上司などと一緒に研究開発を行い、テストを重ねていきます。
時には本社から案件の担当者に来てもらい、一緒にテストすることもあります。
このような研究開発には、コミュニケーションは欠かせず、密に行っていかないとなりません。
協力体制を作っていき、他部門と一緒に研究開発することは、研究所が独立している機関にはない面白い体勢でしょう。

新製品の衛生管理

研究開発によって出来上がった製品は、衛生管理をしていくこともとても重要です。
ヤマザキ製パンでは、毎日同じラインで製品が作られるばかりでなく、お客様のニーズに合わせた工程で製品作りも行います。
続々と新製品が登場し、製品ごとに使用される原料や機械も変わってきます。
このような製品に対して衛生状態を保つことは、正しい知識と科学的な根拠が必要です。
単なる大丈夫だろうという憶測だけでは、済まされない部分であり、責任多いところです。

特に細菌は目では見えませんので、見える化を行い、工夫していくことが求められます。
時には、業務改善も行い対応し、これにも日々のコミュニケーションは欠かせません。
もしも機械に問題があれば、すぐに改善を行います。
生産ラインっで動いている機械であれば、止まっている間は損失となりますので、改善が必要です。

市場のニーズに対応する

常に市場のニーズは変化しており、そのニーズに合わせて製品も研究開発し、おいしいということを届けます。
科学的に明確な根拠を見いだすための基礎研究とともに、新素材や新技術などの科学的なアプローチと、既存製品の改良に取り組んでいます。
また生産や営業の蓄積されたノウハウを活用し、新しい発想やアイディアを開発に活かしています。

開発は一部門で終わるものではなく、各部門が協力して行っています。
それは研究開発部門を超えて、時には生産ラインの現場の声を聞くこともあります。
そうして連携することによって、新製品の開発と、新規市場の開拓を行っているのです。

ただ時には開発でも大きな壁に当たったりもしますが、それも一部門のみならず、他部門と協力することによって解決していきます。
他部門と連携できると言うことは、大きな強みともなっています。