サントリーの研究開発

おいしさの研究

・水を上手に使い美味しいものを作る

水には溶けやすい物質がある反面、溶けにくい物質もあります。
溶けにくいために上手く利用できない成分がありますが、その成分をうまく利用することを研究してます。
その成分から、コクやうまみ成分を引き出すことによって、利用できるようにしています。
麦芽をはじめとした成分の他に、様々な植物原料にもこの技術を応用しています。

・コーヒーのおいしさの研究

一般的な缶コーヒー用の製造方法では、コーヒー本来の香りは逃げてしまいます。
そこでこの豊かな香りを逃すことなく、缶コーヒーに閉じこめることを考え、独自のエスプレッソ抽出製法を開発しました。
この製法を用いてコーヒーを製造すると、豊かな香りを逃さず製品に配合できるために、薫り高い缶コーヒーが出来上がります。
焙煎豆と水蒸気を効率よく接触させるので、味わい深い缶コーヒーが出来るのです。

健康に関する研究

・ケセルチン配糖体

サントリーでは、リンゴや緑茶に含まれる、ケセルチンの動きに着目しています。
ケセルチンは、ポリフェノールの一種であり、抗酸化作用や抗炎症作用、降圧作用などがあります。
摂取しても体には吸収されにくいですが、糖と組み合わせると吸収率が上がることがわかっています。

そしてケセルチンは、体脂肪低減効果もあることがわかっています。
そこで体脂肪が気になる方の健康維持と増進に役立てるために、トクホの飲料を開発しています。
トクホにするには検証データなどを消費者庁に申請しなければならず、数々の試験と安全性試験の結果も揃えました。
これからもこのような健康に役立つ成分の研究をして、商品に役立てていくことを考えています。

水と環境への配慮

サントリーは、地球資源を守るために、工場から自動販売機まで、CO2の削減や環境負荷低減に取り組んでいます。
水に関しては、基礎研究から健康に関する研究、世界の水資源を調査し、地下水利用を行っています。
サントリーの商品には、水は欠かせませんので、水を大切に使い自然に還すことを目指しています。
そこで社内に水科学研究所を設置し、水を守り大切に使うための研究を行ってます。

サントリーはビールやウイスキーなどのアルコール製品も製造しています。
そのアルコールは、嗜好品としてだけでなく、生活を快適にする燃料エネルギーとしても利用できます。
主要な石油や天然ガスなどには埋蔵量に限りがあるので、草や木からエタノールというアルコールを生産する研究に取り組み、石油などの主要な燃料エネルギーの代替品になることを目指しています。
またアルコールを燃料とすると、石油などよりも排出する二酸化炭素の量を少なく出来ますので、環境にも優しいエネルギーになるのです。