資生堂の研究開発

研究開発項目は多岐にわたる

資生堂は化粧品メーカーとして有名ですが、最近では健康食品も手がけています。
研究開発も様々な分野で行っており、原料開発・香料開発・皮膚科学基礎研究・脳科学研究などを行っています。

化粧品を作ってきた資生堂では、機能や効果はもちろん、驚きや感動を生み出し、お客様の幸せに貢献出来るような開発を目指しています。
そのために、お客様の心が何によって動くのか知り、製品を作り、伝えることまでのプロセスを研究しています。

研究開発分野

・原料開発

化粧品の原料のクオリティを高める研究です。
新たな原料を基礎研究からはじめ、資生堂ならではの新しい機能をもった原料開発を行います。
原料の由来や環境にも配慮して、製品に配合していきます。

・製剤化技術

水に溶ける成分と油を化粧品には配合し、乳化技術は欠かせない技術です。
油と水のように混ざらない物質を、独自技術を開発して混ぜ、安定して配合するばかりでなく、外観や使用感触のコントロールをしています。
この技術によって、お客様のニーズにも応えられるのです。

・香料開発

原料の匂いを制御し、新たな香りを生み出す効果のある香料の開発です。
心地よいと感じる香りを実現するために、研究を行っており、さらには体臭も防ぐような香料も作っています。
自然界にも優れた香料は存在し、それを評価分析し、有効な香料開発へ役立てます。

・用具・機器開発

化粧品の価値を高めるための容器構造や、美容機器も化粧品にはなくてはならないものです。
社外の技術も積極的に取り入れながら、一般の製品用用具機器のみならず、計測機器にまで反映されています。

・計測・可視化技術

皮膚計測技術は発展し、肌の表面のみならず内部まで計測できるようになっています。
その技術により、肌を客観的に知ることにより、化粧品の効果を実証します。
キメや毛穴の解析、シワたるみの計測、うるおいの可視化など、皮膚を計測可視化する技術はいくつかあります。

・皮膚科学基礎研究

真皮の幹細胞の着目して研究し、真皮幹細胞が安定することは、老化を防ぐ上では重要です。
その幹細胞の研究を行うのが、皮膚科学基礎研究です。
また数理モデルを使用し、皮膚の研究を行い、メカニズム解明や治療法確立を目指しています。
その他にも痒み対策や老化対策など、皮膚に関するあらゆることを研究するのが、この項目です。

・医療領域研究

化粧品に関わる研究のみならず、美しさと健やかさを実現していくために、医療領域の研究も行っています。
何よりも安全性を最優先し、医師や研究者と協力し、研究しています。
それは毛髪再生医療や、更年期障害治療や、美容医療研究などと、現在はまだ医療として確立が難しい分野の研究を積極的に行っています。