味の素の研究開発

1,700名以上の研究開発員

味の素は1956年に100名で研究開発をスタートさせました。
それが事業と共に発展し、現在は世界の拠点を合わせて1,700名以上の研究開発員がいます。
食品を主な事業とする企業ですが、食品の他に、醗酵・バイオ、生物、工学、化学など、幅広い分野での研究を行っています。
同時に専門性を持った人材も擁しており、およそ10%の開発員が博士号取得者です。

研究開発では、国内外合わせて4,200ほどの特許を取得しています。
知的財産価値を拡大させることによって、よりよい製品やサービスへ反映させることを目指しています。
ちなみに取得特許は海外での特許の方が圧倒的に多いです。

研究開発の拠点はグローバルに広がっており、世界14カ国に拠点があります。
これにより、研究開発に特化した地域、オープンイノベーションに特化した地域など、専門性を高めて、より開発を効率的にしています。

開発の領域

味の素では、開発の領域は以下の4つに分けており、食の価値をよりグローバルに提供し、世界一の調味料技術を確立させる事を目指しています。

・おいしさの実現

五感によって人は、食品が美味しいかどうかを判断します。
味の素の世界一の調味料技術は、2つの技術からなりたっています。
1つは味覚や香りなど食感を中心に構成する要素、もう1つはお客様の要望に合わせて独自に組み立てる力です。
この2つを研究することで、より美味しい製品作りに役立てています。

・調味料と健康

世界各地に商品開発機能を置くことによって、国や地域で食文化が違っても、現地に適した調味料や加工食品を開発しています。
現地での開発を行うと共に、日本からの開発支援も行っています。
そして味の素の技術が、栄養過剰な先進国や、栄養不足の発展途上国への改善に役立つと考えています。
そして昔から問題になっている、糖の過剰摂取を、甘味料によって低減することを研究しています。

・お客様の価値の追求

お客様は、商品を購入してから廃棄するまでに、店頭から食卓にまで、いろいろな場での接点があります。
これらの接点で、おいしかった・使いやすかった・エコロジーだと満足してもらえるように、様々な観点から評価を行い、商品開発に活かしています。
美味しくまた食べたいと評価していただける、製品開発を目指しています。

・食の安全と安心

お客様の食品に対する安心と安全に貢献することが、もっとも大切と考えます。
原材料は規程の設定により、入手先やルートを明確にし、製造では管理基準の設定と遵守を徹底します。
さらに製品管理などにも最新の技術も導入し、安全な食品の提供に努めています。
環境変化や、時代の変化を捉えて、技術開発し、お客様の安心と安全に貢献できると考えています。