理系女子が採用市場において人気が高い理由
高校や大学の進学先を選ぶときには「文系か理系か?」といったはっきりした二択で選択を迫られます。
ですが実際に仕事をするために社会に出る場合には、その仕事をはっきりと「文系」「理系」で分けることができないこともよくあります。
民間企業のうちメーカー系企業では新たな製品を開発していくという仕事が常に行われるわけですが、それら製品に使用される技術については既に成熟をしておりこれから全く革新的な技術が生まれるという可能性は極めて低くなっています。
具体的には「より故障のしにくい自動車」や「吸引力の強い掃除機」「キレイに洗える洗濯機」といった製品の訴求力はそれほど高くなく、既に今かなり安価で購入することができる製品でも消費者は十分に満足をしてしまっているということです。
そこで新たな製品開発の現場においては革新的な技術の開発ではなく、既存の技術や化学を用いたより消費者に対して訴求力のある製品を作っていくということが命題になってきます。
自動車であれば車内が広く荷物を置くためのスペースが広かったり、掃除機だったらフィルター交換が楽で電力消費が少なくて済むといったような感じです。
そうした消費者に訴求力のある商品を作るためには理系的な技術力だけでなく、人の気持や利用シーンを想像する文系的な想像力も必要になってきます。
理系出身者の女性の場合、理系男性と比較してそうした文系と理系のバランスがとれた思考法ができる人も多く、それが今理系出身女性を企業が求める理由になっています。
理系専門の求人サイトの利用がお勧め
理系出身者を優先的に採用する求人はここ最近急激に広がってきています。
ただし同じ理系希望の求人であってもどういった方面の知識を求めているかということについては企業ごとに大きな違いがあることも珍しくありません。
求人情報はハローワークのような公的機関の他、フリーペーパーや折込チラシなどでも見かけることができるのですが、そうした一般向けの求人と一緒に取り扱われる求人というのは必要な技術や経験の確認がしづらく、実際に就職活動をしてみたら実は思っていたことと違っていたなんていうミスマッチもよく起こります。
間に相談員がいてくれるハローワークなどではある程度疑問点などを代行して調べてくれたりもするのですが、残念ながら理系業務に詳しい専門の人がちょうど間に入ってくれるとは限らず、結局は自分で調べないとわからないことばかりというようなこともあったりします。
福利厚生や産休育休制度にも注目
女性の場合就職をするときに気になるのが産休や育休、時短業務などの福利厚生でしょう。
研究関連職というのはまだまだ男性が多い職場でもあるため、長時間の残業や連勤が常態化しているという職場もかなり多く見られます。
そうしたところでは自分の生活を優先したい女性にとっては早く帰りづらかったり、業績を正当に評価してもらえなかったりというような問題もおこりがちです。
現在では女性人材を確保するために福利厚生にかなり力を入れている企業も増えているので、求人選びをするときにはそのあたりもチェックをしておきたいですね。