インテルが発表した49量子ビット超電導プロセッサーとは
インテルといえば言わずと知れた世界屈指の企業であり、日本でもこのインテルが作り出した技術を利用した機器が多数あります。
様々な分野にインテルの作りだしたものが影響を与え、モノづくりを躍進させたことは明らかですし、周囲が思いもかけない先の時代のものづくりをいきなり提案してくることもあり、常に世界を驚かす存在といってもいい企業です。
そんな米インテルが発表した新しい開発、量子コンピューターに向けて作られた超電導プロセッサーのテストチップ開発は股世界をビックリさせたと思います。
量子コンピューター向け49量子ビットというこのテストチップの前には、2017年に17量子電子ビット超電導テストチップについて、発表したばかりです。
あのスーパーコンピューターをも上回る境界線となる
今回の49量子ビット量子コンピューターは、研究者によるとあの、既存スーパーコンピューターよりも「性能」で上回るとされています。
実は米IBMで50粒子ビット素子によってつくられた量子コンピューターのプロトタイプの制作、稼働に成功しています。
つまりコンピューターの世界は大きく変わり筒あるという事です。
この49量子ビットの量子コンピューターは、「タングルレイク」と名付けられてます。
インテルの開発ではこの量子コンピューターは大きな節目を迎えることになるとして、話題となっているのです。
インテルのあくなき探究心「シリコン素材によるスピン量子ビット素子開発
インテルはこうした超電導を利用した量子ビット素子商品の開発以外にも、シリコン素材を利用したスピン量子ビット素子についても、開発に取り組むとしています。
電子がもっている磁石のような性質をもっているスピンを利用したものです。
量子コンピューター計算の基本谷は量子ビット、この代わりにシリコン素材のスピン量子ビット素子を利用しようという取り組みとなっています。
インテルによるとスピン量子ビットは超電導タイプのものよりもより小さく量子ビットを増やすことができ、既存の生産ラインを利用出来ることから、コスト面でも優れていると考えているようです。
量子コンピューターに期待される計算能力
現在の高性能スーパーコンピューターもものすごい能力を持っていますが、このスーパーコンピューターが数年かかるような問題、計算があったとします。
しかし量子コンピューターが開発されることで気候予測や金融モデルなどのとてつもない時間がかかる計算も可能になっていくというのです。
どんなにすごい物なのか、素人はなかなか想像がつかないのですが、スーパーコンピューターよりもずっと優れた性能を持つものになると聞けば、そのすごさが理解できます。
この先、昔はこうだったねと、現在のスーパーコンピューターを懐かしむようになるのかもしれないのです。