トヨタの研究と開発の3つの柱
トヨタでは、基礎研究開発と先行技術開発と製品開発の3つで、研究開発は成り立っています。
これらの開発や研究が連携し融合することによって、先進的高品質なクルマ作りに活かされます。
・基礎研究開発
開発の方向性を探り、クルマの基本となる部分の研究開発です。
・先行技術開発
技術的ブレイクスルーを必要とする開発であり、高度な技術開発を他社に先駆けて行います。
最新コンポーネントやシステム研究を行っています。
・製品開発
新型車両の開発を中心に行っています。
自動運転技術
自動運転技術は、各自動車メーカーが行っており、つい最近まではGoogleも行っていました。
もちろんトヨタ自動車も研究開発しており、初歩的な部分では自動運転技術は確立しています。
それは、自動運転にもレベル0から4まであり、0が自動運転技術なし、1が自動ブレーキ技術、4が人の手を必要としない完全な自動運転です。
AIも少しずつ発展してきており、現在は障害物のないところなら、自動運転は可能です。
しかしそれは現実の道路では、障害物がないというのはほとんどなく、他のクルマや人やバイクに自転車と、沢山の障害物があります。
クルマは走っていると、予想できないような、たとえばクルマの陰から人が飛び出てくるなどがあり、自動運転が完全自動化するのはまだ先の話です。
また自動運転を行うなら、運転免許はどうするのか、事故が起きたときの責任はどこにあるのか、法整備や改正など、社会的に仕組みも整えていかないとなりません。
カイゼン
トヨタの大きな特徴というと、カイゼンという生産方式です。
これは研究開発と言うよりも、よりよい生産方式を行っていくという考え方であり、今やカイゼンは世界的に各企業が取り入れています。
トヨタ式生産方式のカイゼンは、無駄の排除と合理性の追求によって成り立っています。
大きな特徴として、かんばん方式があります。
これは広告の看板のことではなく、社員は四角いビニール袋に紙切れを入れておき、何をどれだけ引き取るか、どのように作るかなどが書き込まれています。
この指示に従って製造すれば、常に必要な数量だけで工場が稼働するのです。
そしてこれにより、各工場の在庫は解消します。
このカンバン方式は、ジャストインタイムという考えにも繋がっており、必要なものと必要なときにだけ使用すれば、もっとも効率的だという考え方です。
自動化もカイゼンのキーワードであり、不良品を発見するシステムを作ることによって、無駄を省くと共に、作り過ぎも防止します。
そして工程で異常が発生すれば、そのときだけ作業員がかけつければ、より少ない人数で機械を稼働できるのです。
トヨタの社員1人でも、複数の業務を覚え、全体の作業を平均化して、ムラがないようにしています。