お米の研究
亀田製菓は米菓の製造販売を中心に事業を展開しており、お米の可能性を追求しています。
過去20年以上この分野の研究を続けており、蓄えたノウハウを活かして、健康を軸とした新規機能性食品の開発研究を進めています。
研究開発に関する論文も発表しており、今まで研究してきた成果で、いくつかの新商品も開発しました。
それは主に高齢者や小児や、ペットなどと、特に機能性食品の需要が高い方向けの商品が多いです。
研究成果
・介護食おかゆ
高齢者のニーズに対応し、粘度とかたさを調節した美味しいおかゆです。
適度なとろみをもっており、舌で米をつぶせるぐらい柔らかく、冷めてもお米と水が分離しないので、口の中でべたつかず食べやすいです。
コシヒカリ100%であり、おかゆながらもおいしさにこだわっています。
独自の二度炊き製法で、お米の粒の感触を調節しながらも、ふっくらと仕上げています。
高齢者が増えていく中で、亀田製菓が出来ることは何だろうと考えた末に、おかゆをキーワードとして情報収集しました。
おかゆを多くの病院で提供していることがわかり、食べにくいとの声があり、開発のきっかけとなります。
・小児用おかゆ
体から失われやすい塩分補給をサポートし、電解質のバランスを考え、お米本来のおいしさを引き出しています。
普段おかゆを食べない子供でも美味しく食べることが出来、冷めても水っぽくならないので、食欲の無いときでも食べられます。
高齢者用のおかゆを開発したときに、子供向けに適したおかゆが作れないかとの声が上がりました。
そこで食べやすいおかゆというキーワードで開発し、吐き気があるときなどでも食べやすく、飲み込みやすいおかゆ開発に取り組みました。
実際に開発してみると、子供のみならず保護者の方からも食べやすいと評価をいただきました。
・米タンパク質
米タンパク質は、お米から抽出生成されたタンパク質であり、植物由来のタンパク質です。
すでに大豆や小麦から抽出されたものは広く使用されていますが、お米のタンパク質はこれらとは違った機能や特徴があります。
血中の尿酸値を下げる効果、消化ホルモン分泌促進という効果があることがわかってます。
日本は長寿国として知られており、その秘訣はお米にあると言われています。
炭水化物で構成されているお米ですが、タンパク質も多く含まれており、1日の必要量の3割程をお米から摂取しています。
日本人にとってお米はとても重要なタンパク源であり、それ故に健康に役立つ秘訣があるのではないかということが、研究のきっかけとなっています。
お米のタンパク質の研究を行うと様々な体によい効果があるのがわかり、米タンパク質を利用した食品素材の開発も進めています。