グリコの研究開発

健康科学研究所

株式会社江崎グリコでは、健康科学研究所を設置し、そこで研究開発を行っています。
もともとは複数あった研究所を統合し強化して出来たのが、健康科学研究所です。

食品を構成する糖・タンパク質・脂質の3大栄養研究を行っており、糖と糖質関連酵素を中心に研究成果が出てきており、多様な商品への基礎になっています。
研究成果は、商品にのみ活用されるばかりでなく、新素材として外部販売を行うなどの新事業展開もしています。

また創業当時からはグリコーゲンの研究に取り組んできており、90年の節目の年に大きな成果を出しました。
独自素材の酵素配合グリコーゲンの開発です。
免疫力を高める効果が実験で認められており、日本に先立ちアメリカでの販売を開始しています。

グリコの力は研究開発と言われるように、チャレンジ精神旺盛で、トップを目指す研究に取り組み続け、商品を通じておいしさと健康に役立っていきたいと考えています。

研究テーマ

・リン酸化オリゴ糖カルシウム

リン酸化オリゴ糖カルシウムは、水溶性カルシウム素材開発にこだわり生まれた素材です。
非常に水に溶けやすく、使用用途や使用量に制限がありません。
歯の再結晶化を実証した、リン酸化オリゴ糖カルシウム配合のガムの開発に成功しており、第三世代の歯の回復力のあるガムとして製品になっています。

・クラスターデキストリン

クラスターデキストリンは、分子内に環状構造を持つ高分子のデキストリンであり、とうもろこしと独自開発の酵素を加工して作られた素材です。
水溶性であり、安定性に富み、この特性を活かして配合したドリンクを開発しました。
このスポーツドリンクは、糖質にビタミン、電解質を含んでおり、胃から腸に速やかに素早く吸収されます。
エネルギーと水分補給に、とても適したスポーツドリンクと言えるのです。

・キウイ由来成分

口臭や味覚障害の要因となる舌苔は、舌の汚れといえます。
味覚を感じる味蕾を汚れが覆うことで、味覚障害を発生させ、口臭も発生させます。
健康はまずは口の中からと考え、舌苔を除去するための研究を進めてきました。
注目したのはキウイ由来の成分アクチニジンであり、舌の上で成分を溶かせば舌苔除去に有効であるとわかりました。

舌苔の除去は機械的に舌ブラシや歯ブラシなどを使い、直接除去する方法もありますが、これは舌を刺激して傷つけてしまう恐れもあります。
アクチニジンを含んだタブレットを舌の上で溶かせば、そのような傷つける心配もなく、舌への負担も大幅に減らせます。
舌ブラシよりも簡単に舌苔除去でき、より簡単で効果的であり、味覚改善にも役立つことがわかっています。
また味覚が敏感になれば、摂取する塩分や糖分も少なくでき、健康のためにも良いのです。