日本の機器は優れていたはずなのに
何でもそうですが、日本は高度経済成長期からバブル時代くらいまで、電気製品にしてもどのようなものについても、世界最先端の技術を誇っていたと思います。
でもその後、テレビや冷蔵庫などの電気製品も、その他色々な技術も他国の方がずっと上回るようになり、本当にものづくりが優秀な国なのか?と疑問を持つこともあります。
職人さんたちの素晴らしい技巧や技術等については本当にすごいものがあり、世界も称賛するものですが、機器という事に関してはその技術も能力も途中で壁にぶつかったままになっているようです。
実は医療機器についても、日本医療機器メーカーは国際競争の中で落ちる存在といわれています。
現在医療機器市場はさらに上の段階に行く様子を見せていますが、治療分野の医療機器については欧米メーカーがどの上位を独占している状態です。
日系のメーカーがこの先、国際市場の中でどのような事を行っていけば、医療機器産業の戦いに勝つことができるのか、これはしっかり考えるべきことだと思います。
一定の世界シェアを持っているものもある、でも・・
日系メーカーについてNEDO「新エネルギー 産業技術総合開発機構」の調べでは、MRIや診断機器などの分野について一定の世界シェアを持っているようです。
しかし、人工関節うや腹膜透析治療という面をみると欧米のメーカーが強い状態となっています。
こうしたことから、治療分野の医療機器について、国際的に強い状態にできないかと模索が始まっているようです。
医療ニーズや技術シーズといった面でどのように取り組んでいくべきなのか、これから日系衣料メーカーはその力を見せられるかどうか、試されているという事になります。
治療の中で人材という面については世界的知名度の高い医師が国内にも多いのですが、この先、医療機器についても日系衣料メーカーが世界シェアを高めていくために努力が続けられています。
新しい企業が参入できる仕組み作りも検討
新しい企業が医療機器に参入できるように、そのイノベーション作りにも力を入れていく事が必要です。
その仕組みづくりについても、今検討中という事ですが、ベンチャー企業がどのように能力を発揮して行けるのか、このサポートも必要になってきます。
アメリカでは大手企業が自社の製品を利用するのではなく、新しく機器を作り出すとき有望な技術をもっているベンチャー企業を買収し、量産力のある大手企業が沢山の商品を販売するという傾向です。
日本もこうした医療系のベンチャー企業の参入、育成などをどう構築していけばいいのか、これも検討課題となっています。
医療機器分野でも世界シェア上位に日本企業の名が出てくるようになれば、治療についてもさらに躍進していくと期待が大きいのです。